FXDBに乗ってみた

XL1200CAに続いて試乗したのは、ダイナモデルのFXDB(ストリートボブ)だ。こいつは正直興味の対象外だったが、折角なので乗ってみることにした。何事も経験ってやつ。

ストリートボブは、チョッパー的ダイナモデルの1つだ。エイプハンドルを装着し、ホイールは前後ワイヤースポーク。シートはシングルを採用し、リアテールはウインカーと一体化することですっきりとした印象。無駄なくワイルドに仕上げている。また車両価格が控えめなダイナモデルっていう特徴もあったりする。といってもモノトーンモデルで174万円もするけどね(笑)。

僕の中では、ダイナというのはスポーツ性に富んだイメージがある。1970年代に登場した伝説的モデルのFXS(ローライダー)のように、圧倒的インパクトを誇るドラッグスタイルのような格好良いモデルがFX系ダイナって感じなのだ。そもそもFXのはじまりはFL系とスポーツ性に優れるXL系フレームを融合させて生まれたモデルなのだから、ダイナにスポーツ性を感じるのは当然のことなのだ。

それに対し、FXDBはエイプハンドルを装着していることから分かるとおり、スタイリングの目標は“チョッパー”だ。まぁ、ワイドグライドの存在を考えればダイナチョッパーも決して的外れでは無いのだろうが、僕にはやっぱりローライダー的なアグレッシブダイナが好きだ。

エイプハンドルはNOだ

スタイリングの苦言ばっかり言ってもしょうがないので、試乗した感想もちゃんとお届けしよう。

足つき性は中々良好だった。ポジションも窮屈ではない。ただ、ハンドルグリップ位置がエイプハンドルによってかなり高めに位置するため、この手のハンドルに慣れていない人にとっては落ち着かないものだろう。個人的には、ミッドコントロールではなくフォワードコントロールなら楽しめた気がする。やはりチョッパーはフォワコンだ。ワイドグライドであれば、このハンドルもしっくりきて楽しめたと思う。

最新エンジンのツインカム96。このエンジンモデルに乗ったのは初めてだったのだが、最初に選択したのがチョッパースタイルだったことに後悔。恐らく痛快な走りを楽しませてくれただろうに、エイプハンドルのライポジによりろくにエンジンを回したい気持ちになれなかった。現行の優れた性能とワイルドチョッパーの融合には、さすがに無理があると感じてしまったのが、本音だ。チョッパーならやはり古車が似合う。

ただスタイリングは悪くない。クロームメッキを過度に使用しないことで低プライス化を実現しつつも、シリンダーヘッドや腰下のブラックアウトとエキゾーストやエアクリーナーのクロームとの調和が素晴らしい。前後のシックなブラックリムもベストマッチだ。現代に蘇ったライトなチョッパースタイルを楽しみたいって人には、ウケるモデルなんじゃないかな?