FLHR103に乗ってみた

初めての現行ハーレー試乗に訪れて、トリを飾ったモデルはツーリングファミリーのFLGR103(ロードキング)だ。排気量は1689cc。僕の所有しているFXRと比べると300ccも多い。さぞダイナミックな走りであろうことは乗る前から明らかだった。

ツーリングファミリーのモデルはどれも大柄すぎて、また価格も高すぎて庶民には手が届きにくい。唯一手が届きそうなモデルを挙げるとすれば、このロードキングだ。フロントカウルを装着する姿ではないものの、超特大のウインドシールド、しかもデタッチャブルタイプを装着しており、ツーリング性も利便性も高い。クラシックなツアラーが好きな人には、エレクトラやロード系よりも断然ロードキングの方が似合うだろう。

このモデルが登場したのは1994年だが、そのもののスタイルの起源はさらに古く、ロードキング以前にラインナップされていたエレクトラグライドスポーツまで遡ることができる。“スポーツ”と名づけられていたことだけあり、ツーリングモデルならではの超重量をものともしない痛快な走りを楽しむことができるのも、隠されたロードキングの魅力なんじゃないだろうか。

思いのほか足つき性が悪かった

試乗してみて感じたのも、まさに痛快な走りだった。車線変更の際に、加速、そして移動という流れが非常に痛快。カーブもステップを擦ってしまうものの、気持ちよく抜けていける(試乗車なのにステップすって大丈夫だったのか気になる)。ウインドシールドにより走行風をものともしないため、速度がつい上がりがちとなってしまう。シールドが備わっているだけで、平均速度は軽くプラス20km/hは普通に出してしまいかねない。

ハンドルポジションも素晴らしい。どっしりとふんぞりかえる系のポジションながら、アグレッシブな気持ちを決して損なわせはしない。ツアラーというとスピードを出すのを抑えがちになるものと思っていたが、ロードキングに関してはツインカム103エンジンをフルに堪能したい気持ちにさせてくれる。もちろん、低回転でだだ流ししていても気持ちは良い。

走行時は非常に気持ちが良いのだが、停止時は少々難がある。思いのほか足つき性が悪いのだ。量の足がべったりと地面につけられないのはショックだった。ちょっと足をすべらそうものなら、ころんと立ちゴケもしかねない。ま、その辺はシートとサスの調整で改善はできそうだが。とにかく、足つき性を除けば、現行エンジンならではの満足な走りを楽しませてくれた。