FLTRX103に乗ってみた

昔ツーリングモデルを買おうかと悩んだことがあり、その時にロードグライドが候補に挙がっていた。結局は世間がバガーブームとやらでツアラーモデルの若者人気が高まってしまったということで購入を辞めてしまったのだが(流行と聞くと興味が無くなってしまうのだ)、今でも気にならないわけでもない。

現行ラインナップでは世間のバガー人気もあり、FLTRX(ロードグライドカスタム)なんていうファクトリーバガーまでラインナップされている状況(ま、2013年モデルで終了みたいだけど)。もし当時ロードグライドを購入していたら、きっとこんな形でカスタムを施していたかと思うと、なんだか乗ってみたくなってしまった。そこで、試乗車を見つけて乗ってみることにした。

スタイリングは教科書どおりのバガーだ。TRらしい大型カウルは昔、“ガチャピンカウル”とまで馬鹿にされることもあったのに、今ではカッコイイと言われるまでになった。まったく流行というものは人の美的センスを180度変えさせてくれる魔法がある。リアにはサドルボックスを装着。シートは薄く仕上げられ、タンクからリアへと流れるフォルムを邪魔していない。ローショックの採用もあり、低く長いフォルムを際立たれるうえ、さらにシート高690mmというスペックも、足つき性の悪さが目立つツーリングモデルの中では魅力だ。

痛快に走れるのは面白いのだが…

跨って感じたのは、まず足つき性の良さ。車両重量は376kgととんでもない重さなのだが、両の足裏がべったりと地面につくのでスペック重量がダイレクトにネックにはなっていない。

走り出しても重さはまずミジンコほども気にならない。ツインカム103エンジンの排気量は1689cc。いくら環境規制で性能が制御されているとはいえ、怒涛のパワーを発揮してグイグイと鉄の塊とライダーを引っ張っていってくれる。ウインドスクリーンは極低のおまけ程度のものだが、カウル本体の防風性は高い。エレクトラグライド系のいわゆるヤッコカウルを超える防風性を持つカウルと言われているのも納得だ。ここにロワフェアリングと頭まですっぽり隠れるスクリーンを装着すれば、雨風なんのそののトングツアラーに変貌することだろうが、それはロードグライドウルトラに任せてることだろう。

昔はツアラー買うならロードグライド、今はロードキングと気持ちは変わってしまったのだが、改めてロードグライドカスタムを試乗して思ったのは、やはりカウル装着ツアラーも捨てがたい……。オーディオも搭載されており、快適な旅を重視するならやはりエレクトラかロードという選択となるのも分かる。ロードキングでは物足りない感が否めない。