FLDに乗ってみた

現行モデルの中で買うとしたらツアラー系が欲しい。そういう思いが強い。日帰りでOKのようなツーリングや1泊程度のものであれば、手持ちのFXRでも十分行ける。ただ、北海道に1週間近く滞在するほどのロングは、正直FXRでは行きたくない。振動が辛いし、現行みたいに6速ミッションじゃない。現行ツアラーで旅をしたいのだ。

しかしツアラーは乗ってみて分かったが、大きすぎるし重たい。ロードキングなんかはカウルではなくウインドシールドという装備のため軽快感があるのだが、足つき性が優れない。それに車両価格もモノトーンで246万円と、ソフテイルやダイナに比べると大きく金額が上だ。そこで気になったのが、ダイナモデルのFLD(スイッチバック)だった。

全ファミリー中でもトップクラスの人気を得ているスイッチバックは、一見するとツアラーのような装い。ウインドシールドとサドルボックスを装着しているのだ。しかしこの両アイテムは工具無しで数秒で取り外し可能。取り外せば軽快なダイナモデルにスイッチする。この2面性を持つ特長が大ヒットとなった理由だ。

さすがに人気モデルということで、試乗車も近くで見つかった。ダイナは以前ストリートボブを試乗したが、エイプハンドルのせいでしっかりとしたダイナの性格までは堪能できなかった。今回はその辺もじっくり味わうとした。

人気の理由がよく分かった

試乗車を目の前にして思ったのは、そのコンパクトさだ。ツーリングファミリーと比べると全長は100mm近くも短いということで、大きさに圧倒されることが無い。当たり前のことだが、ダイナモデルにウインドシールドをサドルバックをオプションで装着したって位にしか感じないサイズだ。

跨ってエンジンをスタート。ラバーマウントツインカム96エンジンが激しく揺れる。ツーリングモデルではツインカム103エンジンを搭載している。そのため排気量は100ccほど低くなっているのだが、ロードキングと比べても車両重量が40kgも少ないのだから、それほど魅力の低下要因にはならないだろう。案の定、痛快なエンジンフィーリングと走りを楽しむことができた。

個人的にナイスと感じたのは、フットボードを採用していながらもシーソーペダルを採用していない点だ。シフトアップの際はかかとを踏み降ろすのではなく、普通のダイナのようにペグの下に足先を滑り込ませる。この動作のおかげで、なお走りに対する積極性が感じることができた。

試乗中、デタッチャブルのウインドスクリーンとサドルボックスを取り外して走ってもみたが、これはこれで楽しい。ルックスが変わるということで、スタイルに飽きも生じにくそうだ。まじまじとスイッチバックに触れてみて、その人気の理由がよ~く分かった。